ビギグラマーのノート

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EVGA GTX 1080/1070 HYBRID レビュー

レビュー

 GTX1080/1070 リファレンス基板用の簡易水冷を購入しました。値段は$104で米amazonで購入しました。最初からGTX1080に簡易水冷が付いているタイプもあるのですが、本格水冷に改造するつもりだったのが予想外の出費が重なりお手軽な簡易水冷に落ち着きました。2017/03/08現在GTX1080/1070用の後付け簡易水冷を発売しているのはEVGAだけのようです。

 全体の寸法としてはラジエーターとファンを合わせて厚み約5cm。

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 ホースの長さが約35cm。ITXに使用するには少し長い感じです。ホースは表面をナイロンの編み込みで覆われています。水枕は厚さ3cm、これにリファレンスのGPUチップ周りにある4つの穴と同間隔でネジ穴があり直接これでネジ止めする模様。グラボのめもりーを冷やすためのシッコロファンとラジエータのファンはどちらもGPUからの電源供給で作動します。しかしどちらも回転数のモニタ及び調整を行うことはできません。

 この簡易水冷セットにバックパネルは付属しませんが、EVGA 1080 SCのバックパネルがそのまま使用できました。

 水枕の音に関して、起動時に少し腹がなるような音がしますが動かしていればほぼ無音におさまりました。

 OCCT 4.5.0のGPUテストが何故か動かないので温度を性格にみることはできませんでしたが、3DmarkのTime Spyを3周しておよそ55℃の結果になりました。簡易水冷導入前は一周目で80℃まで行き、クロックが下がる状態でした。

 これでITXのサイドパネルを完全に閉めた状態での運用ができます。

 Tom Clancy's Ghost Recon を最高設定144Hzで4時間ぶっ続けでやったところ、最高温度が56℃という結果になりました。サイドパネルからラジエーターの空気を排気しているのですが結構そこがネックな感じで、サイドパネルを取り外すと大体50℃で安定しました。

 最終的にはバックにラジエーターとファンを背負わせる形にするのでおそらくあと2,3℃冷える様になると思います。その場合はケースのパイプの穴を通さなければならないので、一度ホース、ラジエーター、水枕をバラさなければなりませんが・・・

 

分解レビュー

 購入してから1年半がすぎました。2018/12/15現在、クーラント量の低下により動作が不安定になり動作音が大きくなってきました。保証は1年なのでまあ、保証期間内では使えるとみていいでしょう。

 次のステップ本格水冷に進む前に一度これをバラしてみました。私は過去にLEPA LPWAC240-HF CPU用水枕を分解しているのでそれと比較してみます。

 まず目についたのがクーラントの劣化具合です。LEPAでは銅の溶けた緑色のクーラントが出てきましたが、EVGAは綺麗な透明のクーラントが出てきました。どちらも水枕は銅、ラジエーターはアルミなので腐食するのですがEVGAは劣化に気を使った設計をしていることがわかります。

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ラジエーターの腐食

 簡易水冷の決定的な欠点としてクーラントの補充ができないことがあります。(一部を除く)環境にもよりますが、だいたい保証期間の2倍保てば御の字といったところでしょうか。クーラント量の少ない120の簡易水冷はこれの影響を大きく受けそうです。